毛細循環障害(スラッジ現象)とは?

【定義】

スラッジ(sludge)とは、「ヘドロ」や「どろっとした状態」を意味する言葉で、血液の中で赤血球が凝集し、血漿中での流動性が低下する現象を指します。

この現象が起きると、毛細血管内で赤血球がうまく流れなくなり、以下のような状態が引き起こされます:

  • 微小血流の減少
  • 酸素や栄養の供給障害
  • 炎症や冷え、浮腫の悪化

原因と誘因

  • 長時間の静止姿勢や運動不足
  • 低体温・冷えによる血管収縮
  • 脱水や高粘度血症(血液が濃くなる状態)
  • 自律神経の乱れによる血流制御の不均衡
  • 慢性的なストレスや交感神経優位状態

これらによって毛細血管の血流速度が遅くなり、血液中の成分が沈殿・停滞しやすくなります。

セラピストとしてのアプローチ

✅遠心性マッサージの有効性:

  • 末梢血管をやさしく拡張し微小循環の流路を広げるように整える
  • 体液の移動を促し、赤血球の再分散を助ける

特に、オイルの温熱効果と組み合わせることで、局所の血流・酸素供給・リンパ流の改善に寄与します。

施術時のポイント

  1. 圧は軽〜中程度。過剰な圧迫は毛細循環に逆効果
  2. 温熱と組み合わせて行うことで効果が倍増
  3. 冷えて硬くなった部位や浮腫のある末端部に向かって「遠心性+近心性の組み合わせ」を

この「スラッジ現象」は一見見逃されやすいですが、冷えや慢性疲労、不定愁訴の裏に隠れていることが多く、非常に臨床的意義の高いテーマです。

体のめぐりを整える施術を組み立てるうえで、ぜひ意識してみてください。

SATOセラピストスクール代表
鍼灸師|鍼灸専門学校の教員資格保有

長年にわたる技術指導やスタッフ教育の経験を活かし、「わかりやすく」「実践に取り入れやすい」セミナーの開催を心がけています。

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